撮影を始めてみよう!撮影モード 初回

こんにちは。

前回は撮影前の設定について書きましたが、今回は撮影モードについて書いてみます。

まず、カメラをパートナーだと思うことにしましょう。

撮影モード選びはパートナーとの役割分担をどうするか、ということです。


デジタル一眼レフの仕組みは、イメージセンサーというところにどういう光をどれくらい、どういうふうに取り込むか、それをどう解釈するか、ということです。


撮影に至るまでですが

1、こういう写真が撮りたいな、とイメージする

2、構図を決める

3、光の取り込み方を決める

4、フォーカスを合わせる

5、シャッターを切る

6、現像する(jpegの場合はカメラがやってくれている)


こんなステップです。


1と2は設定とはあんまり関係ないので、3の説明をします。

光の取り込み方で大事な要素が、

・絞り

・シャッター速度

・ISO感度

です。



この3つのうち、何をパートナーに任せるかということです。

例えば、快適な居住環境を作りたいなら、同居人と家事の分担をしますよね。

洗濯と掃除と料理はやるけど、皿洗いと整理整頓とゴミ出しとお金の管理はお願い、とか。

こういうとき、洗濯の仕方は自分の独自の理想があるから、手を出してほしくなかったりしません?

そういう感じで、自分が相手よりこだわりたいところを優先的に役割を持つイメージです。


ではでは、モードと、それをどういうときに使うかを書いていきます。




【フルオート】※CANONの場合はAと書いてあるモード

これは、全部カメラにおまかせします!というモードです。

風景や被写体をどう切り取るかは僕が決めるから、それ以外はあとやっといて!

というモードです。


これは、カメラをいじる醍醐味の大半をカットしてしまいますのでオススメしませんが、

使う場面としては...

・旅先などで、カメラを手渡して自分以外の人に撮影してもらうとき

 (すみません一眼レフで。ここのボタンを押すだけなのでお願いします!と言いやすいモード)

・構図の練習だけしたい。


こんなところですね。




【プログラムオートモード】※CANONの場合はPと書いてあるモード

これは、被写体(写すもの)の明るさをカメラが測定して、それに合わせて設定してくれるモードです。

オートとの違いは、自分の意図を若干出せます。

プログラムシフト、というのですが、ダイヤルを回すことで、絞りを変えたりシャッター速度を変えたりできます。

ISO感度も変えられます。

なんというか…オートが、勝手にやってくれるパートナーだとしたら、プログラムオートは、ちょっと文句を聞いてくれるパートナーという感じです。


問題は、被写体の明るさが変わったときに設定が変わってしまうことです。

無難な写真をポンポン悩まずに撮れるし、ちょっとだけ自分の意図を反映させられるのですが、

その微妙なコントロール感がかえって混乱するかもです。


個人的には、日常で適当に撮るときはこのモードが便利だな〜と思います。

ただ、上達はしづらいです。




【絞り優先オートモード】※CANONの場合はAvと書いてあるモード

これは、絞りは自分で決める、あとは任せるよ、というモードです。

なお、ISO感度も設定できます。

絞りは、被写界深度(今度説明します)をコントロールする要素ですので、

ボケ感(もしくはくっきり感)を自分で決めて撮影するモードと思ってください。

※他にも、ストロボ撮影時のストロボ光のコントロールになったりしますが...まあ今度。


ボケ感は、絞りの数字(F値といいます)を小さくすればピントの合っているところ以外がたくさんボケて、大きくすれば、ピントの合っていないところまでくっきりしてきます。

ズームレンズ系はF3.5以下に絞れるものが少ないですが、単焦点レンズはF2以下に絞れるものが多いので、ザ・一眼レフ!みたいな気持ちを味わいたいときは単焦点の方がやりやすいですね。

(ちなみに、ズームレンズでボケを作りたいときは、望遠側にするとボケます。)


F4くらいで撮影してみて、もうちょいこうしたいな〜というのが出てきたら、絞りを変えてみると良いです。

風景とか集合写真とかはF8以上をオススメします。


「こういう写真が撮りたい!」というのを表現しやすいモードです。


ISO感度も設定してしまえば、あとはカメラが、カメラの思う適正露出でシャッター速度を決めてくれます。

思ったより明るくなってしまったり暗くなった場合は、露出補正だけいじればだいたい大丈夫です。


どれくらいボカすかを決めて、ISOを100か160か200にして、シャッターを押して、

それで手ブレが起きたり被写体ブレが起きたりしたら、ISOを上げる、といったコントロールができます。


絞りもシャッター速度も自分で決める(マニュアル)だと、慣れるまでは暗い写真や白飛びの写真を量産してしまうものですので、この絞り優先モードはオススメです。


僕が一番使うモードはこれですね。




【シャッタースピード優先オートモード】※CANONの場合はTvと書いてあるモード

これはシャッタースピードを自分で決めて、あとはカメラに任せる、という設定です。

動きのある被写体をどう捉えるかを決めるためのモードですね。

カメラが絞りとISO感度を決めてくれます。


スポーツとか動いている子どもとか野鳥とかを撮るときはこちらの方が良いです。

運動会もこのモードですね。

動いているものに対してシャッター速度が遅いと、シャッターを切るまでの間に被写体が動いてしまい、残像っぽい写真になってしまいます。

それをピタッと止めるモードです。

逆に、滝などを撮影する際には、あえてシャッター速度を遅くして、水の動きを表現したりもできます。

ただ、絞りはシャッター速度ほど自由には変わらないので、絞り不足でシャッターが切れないということも多々出てきます。

そのため、慣れるまではISO感度もオートにしておいたほうが良いです。


人物を撮るときは100くらい。動いている子どもとかは250〜300くらい。野鳥は640〜800くらいで撮影すると被写体ブレが起こりづらいです。



【バルクモード】※CANONの場合はBと書いてあるモード

これは、基本的にマニュアルモードだけど、シャッター速度のコントロールを、数値ではなくて

シャッターを押している間だけ空けときます!というモードです。

普通にはあんまり使わないですね。

星空撮影のときとかは使いやすかったりします。




【マニュアル】※CANONの場合はMと書いてあるモード

絞り、シャッター速度、ISOをすべて自分で決めるモードです。

最初は難しいですが、覚えると楽しいです。

楽しく感じていくためのコツは、今回は文字量が多くなってしまったので

今後書いていきます。




以上です。


とりあえず、

・動くもののときはTvモードにする。その場合はISOもオートにしておく。

 速度は100くらいで撮影してみて、被写体ブレが起きたら200〜360くらいにしてみる。

・動くもの以外のときはAvモードにする。ISOも自分で決める。

 F4くらいで撮影してみて、ボケ感が好みかを確認する。

 できればISOは100〜200の幅にして撮影する。

 手ブレや被写体ブレが出てしまう場合はISOを400、800と上げていってみる。


こんな感じでやってみましょう。

何をコントロールするとどんな感じになる、というのがわかってくると嬉しくなってきますよ。


ではまた次回。



出張撮影

大田区池上在住の週末フォトグラファー HIROKIのサイトです。 Our photoのカメラマンとしても活動中です。 スチール撮影、360°撮影、ストリートビュー撮影など、格安でお受けいたします。 このサイトでは撮影方法のノウハウなども書いていってみますのでぜひご参考に。

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